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about linen リネンのはなし、あれこれ、よもやま話。

第6話 リネンの縮みについて



綿 …水分率 8.5%
毛 …水分率 15.0%
麻 …水分率 12.0%
絹 …水分率 12.0%
ナイロン繊維 …水分率 4.5%
ポリエステル系合成繊維 …水分率 0.4%
(財団法人 日本化学繊維検査協会資料より抜粋)


天然繊維であるリネンは必ず縮みます。
縮みは、水分子が入り込んで繊維を膨らませた後に、乾燥し水が蒸発する時に繊維が元の形とは違う形になることで起こります。繊維のなかに含まれる水分率は左記の通りですが、この水分率が高いものほど縮みが大きく、麻の縮みは綿よりも大きく、毛よりも小さくなります。





また、生地を織る時には、かなりのテンションで糸が張られ、織機にかけられます。その生地は、水を吸うことにより、もともとあった状態に戻ろうとするのですが、横糸よりも縦糸のほうに高いテンションがかかっているため、常に縦方向の縮みのほうが横方向のものより大きいということになります。





織られた後にまったく加工を施されていないリネンの場合、縦方向に最大で10%程度縮むと考えてください、横はその半分程度です。縮みの少ない生地は、完成後になんらかの加工が施され、ある程度縮みが生じた状態になっているといえます。
洋服用に織られた生地は、縮みが1-2%程度しかおこらないように加工されていますが、縫製の前後でさらに湯通し等を行うことが最近では多いようです。

縮みの大半は1回目の洗濯時に起こりますが、洗濯状況にもよりますが、2回目はもちろん、3、4回目までは起こると考えてください。
アンティークのスモックやシーツを見ると、とてもよく目がつまり、しっかりした質感になっています。そういうものを見ていると、その後もほんの少しずつですが完全に詰まるまで縮んでゆくのだと思います。






カーテンのように縦方向に長さが必要な場合、縮みについては注意が必要です。

これはリベコの生地の品質案内で、カーテンにもよく使われる生地のものです。赤枠で囲まれた部分が、収縮率についての記載、Lavageは水洗い、Nett a secはドライクリーニング、chaineは縦糸、trameは横糸のことです。

たとえば天井近くから床までのカーテンで丈が2.5mだとすると、5%の収縮率で12.5cm縮むということになります。この5%は水洗いの場合で、ドライクリーニングの場合は2%で5cmの縮みになります。
生地は空気中の湿気にも反応して 少しですが伸び縮みするくらいなので 常に床にぴったりに調整するのは難しいのですが、丈を決めるには、つぎのような選択が考えられます。

1.始めは長めに床にたらして、洗濯後に短くなるようにする。
2.縫う前に湯通しをして、丁度の丈に仕上げる。
3.縫い代を多めにとってつくり、洗濯した後に丈をのばす。


収縮率が違うため、たて地とよこ地をはぎ合わせる時や、リボンなどを縫い付ける時には注意が必要です。

このような縮みとは別に、乾くときに出来た細かいしわによって縮んだようにに見えることがあります。これは洗濯物を縦横ななめにひっぱってのばして干す、あるいは生乾きの状態でひっぱりぎみにアイロンをかける、などの一手間をかけることでかなり解消できます。リネンは濡れた状態ではとても丈夫なので安心して行ってください。


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